2017-2024 (C)インテリアとしてののれん
かがり縫いとは文字通り、生地の端をかがりながら縫うことです。
小学生の家庭科の授業以来、裁縫をしたことがないという人もいるでしょう。
布を糸で縫うと聞いて、まっすぐに点線を描くように縫うことをイメージするかもしれません。
最も一般的で基礎的な縫い方です。かがり縫いとは直線縫いとは異なります。
特徴は布の端に使われることが多く、若干斜めのステッチになることです。
短い斜線を描くような仕上がりになります。
そのためのれんのアクセントとしても使われています。
その場合にはのれん本体の色と違った色が使われます。
たとえば和風のれんによく藍色が使われます。
それに対して白の糸を使うことで、上品でおしゃれな仕上がりになるからです。
他にも手芸作品などでよく使用されています。
直線縫いは縫い目が表に出ないようにしますが、かがり縫いは
表側からも見えるので正確さと丁寧さが求められます。
それぞれの縫い目の長さがバラバラだと見た目がよくないからです。
自分で行う場合には、最初に目立たない所で練習してから行うと失敗しません。
上手に行うためには集中力が欠かせません。
基本となる長さまでしるしをつけるのも役に立ちます。
のれんの構造は極めて簡単です。数枚の布が結び合わされているだけです。
シンプルであるからこそ、細かな点にこだわることでのれんの価値を左右します。
布は縦と横の糸が織りあわされたものです。はさみで切ると、繊維がほどけてきます。
布の端を処理する方法にはいくつかあります。
三つ折りをしてまつり縫いをすることは一般的です。
ミシンがあるなら、ロックミシンをかけるかもしれません。
かがり縫いはいわば、見せる縫い方です。
縫い目を隠さないので丁寧に縫う必要があります。
のれんの小さな部分まで注目する人はいないかもしれません。
そうであっても素敵なのれんは細部にわたるまで、こだわりがあります。
手縫いだと丈夫さに欠けるのではと心配する人もいます。
実は職人技なら手縫いであっても、上部ですし洗濯しても簡単にほつれることはありません。
のれんは家でも洗うことが出来ますが、できれば手洗いがおすすめです。
洗剤は中性洗剤を使用した方が色落ちを抑えることができます。
直射日光だと繊維が傷みやすいので、日陰で広げて干します。
アイロンをあてる場合にも、あて布をして低温であてることが良いでしょう。
糊付けをするなら適度なハリがでます。