2017-2024 (C)インテリアとしてののれん
のれん生地に使用されるブランドの富士金梅は、
川島商事株式会社がプライドを持って製造した日本製の特殊な帆布です。
のれんとして使用される際には、防水加工が施されています。
それは用途に根差した加工で、パラフィン加工といいます。
加工には特殊樹脂を使用していて独特な風合いが楽しめるので、
バッグ等に使用されることもあるようです。
パラフィンと言う特殊成分は、パーティーなどで使われる蝋燭のロウや、
キャンプなどで活躍する着火剤の燃料として用いられています。
もっと身近な場所では子供達がお絵かきの際に用いる
クレヨンなどに用いられています。
他にはお料理をされる方にはお馴染みの、調理には欠かせないクッキングシートや、
何かを包む際に防水の役割を果たしてくれる、パラフィン紙のような
油紙として使われることもあるようです。
のれんという生地の多くは、店舗で使われていますので、
のれんが活躍する場所は、炊事場や客が通過する入口などの場所になります。
調理や食品の運搬の際に、沢山の人々がのれんを通過するために、
水分による汚れが付着しやすいのです。
加工されないままのの生地ではすぐに汚れてしまいます。
加工が施されていれば汚れる心配がないので安心できますし、
風合いの変化を楽しみながら長く使用することができます。
鮮やかで美しい京都のれんは人目を引きますが、
そんなのれん生地にも使用されているのが帆布という布地です。
のれんには用途に応じた10号帆布が使用されます。
帆布の号数は生地の密度のことで、10号というのは、
かなりソフトな風合いのものになります。
号数が下がるにつれて強靭になり、例えばトラックの幌などの、
ハードな業務に耐えられる布地として使用されたりします。
お馴染みのところでは、学校で使用される運動マットや
体育館シューズがあります。
このように、帆布は身近なところで活躍しています。
おしゃれアイテムとしても用いられることがあり、バッグの生地として用いれば
カジュアルな服装にうってつけのマストアイテムになります。
好きなプリント柄のものにすれば、シンプルな素材にも関わらず
自己アピールもできます。前述したパラフィン加工のような
防水加工が施されますと、より使い勝手がよくなり、雨に濡れても
中のものが濡れる心配がなくなりますので、書類や教科書などの
紙のものを入れるための通学アイテムとしても活躍する素材かもしれないです。
最近では大学生が帆布のバッグをさりげなく肩から下げているのを
見かけることができるのも、やはり使いやすいのだと思われます。